こんにちは!モンテッソーリ教師の大橋宏美です。
暖かい季節になり、そろそろオムツを外したいな~と思っているお母さんも多いのではないでしょうか?
一般的にはトイレトレーニングと言いますが、モンテッソーリ教育ではトイレットラーニングと言います。トレーニングとは「訓練」や「教える」という意味で大人主体のイメージですが、ラーニングとは「学ぶ」という意味で子供が自らの排泄のコントロールを学ぶので子供が主体となります。
いつからはじめたら良いのか、悩むお母さんも多いと思います。
モンテッソーリ教育の考え方からお伝えすると、生まれた時からトイレットラーニングは始まっています。
子どもの成長や学びは連続しているからです。
生まれたての赤ちゃんに何するの??
驚かれた方も多いのではないでしょうか?
たった2つの事です。
1.こまめにオムツを替える
2.オムツを替える時、必ず声かけする
赤ちゃんは生まれてからずっとオムツをつけています。オムツの中でオシッコやウンチをするのが、当たり前のことだと学習してしまいます。
それなのにある日突然「トイレでしなさい」と言われたら、秩序の敏感期の子どもは「イャ!!」になりませんか?
一回のオシッコで替えるのはもったいないと、オムツがパンパンになるまで使うという方もいますが、あまりお勧めはしません。パンパンになったオムツは子どもの腰に負担がかかるほど重たく、運動の敏感期である体の動きを妨げているのです。
また濡れてパンパンのオムツが当たり前になると、子どもはそれが気持ち悪いとは思いません(今のオムツが機能的にすばらしいのもありますが・・・)
だから「オムツ替えるよ~」とママが言っても「やだぁー」になります。
大人からしたらおむつパンパンだったり、ウンチがついてたら気持ち悪いだろうに、なんで替えるのが嫌なんだろうと思いませんでしたか??
それは今までの環境(大人の都合)が原因だったのです。
生後すぐの赤ちゃんから、オムツを替える時に「オシッコ出たね。すぐオムツ替えて気持ち良くなるからね。」「たくさんウンチ出て、気持ちよかったね」など声かけしていると、オムツがきれいになるのが気持ちいい事だとわかるようになります。
決して「くさい」「汚い」などマイナスな言葉は使わないで下さい。
排泄は自然なことなんだと、声かけだけで子どもは学んでいくのです。
言葉が出るようになると「チッチ」とオシッコが出たとき教えてくれるようになりますし「ほら、いいウンチがでたね」とオムツの中を見せていると、オムツを替えた時に自分でオムツの中を見に来るようになります。
オムツの中身に興味をもちはじめたら、ちゃんとお子さんに見せて「今日のウンチは少し硬かったから、水分たくさん摂ったほうがいいね」など、自分の排泄で健康がわかることも学べます。
お座りができる頃にはオマルを用意しておいて、寝起きや授乳の後などオシッコの出やすいタイミングでオマルに座らせてみます。「ここでオシッコするんだよ」「ここでできたら気持ちいいね」とオシッコはトイレ(オマル)でするものだと伝えていきます。
大人がトイレをしているところを見せるのもいいでしょう。
お座りできる前でも赤ちゃんのお尻に「ホーローオマル」をあてるとオシッコさせることができますし、オムツ以外の場所でオシッコする経験ができると、よりトイレットラーニングはスムーズに進みます。
たまたまオシッコがオマルでできた時、赤ちゃんは何とも言えない気持ちいいお顔をするんですよ♡
もちろん嫌がったら、無理に座らせないでください。それでトイレ(オマル)が嫌いになってしまったら意味がありません。
モンテッソーリ教師の北川真理子さんの絵本「トイレでできた」は、トイレットラーニングをわかりやすく、お子さんと一緒に楽しみながら読めるのでオススメです。また絵がとってもかわいくて、私は癒されます。
モンテッソーリ教育では1歳から1歳半頃がトイレットラーニングの敏感期と呼ばれています。
その理由としては・・・
●この時期は「うん」「いや」など大人の問いかけにも言葉で応じるコミュニケーション能力が発達します。
●一人で歩けるようになり、一人で着替える事ができるなど運動能力が発達します。
●トイレは排泄する場所だと、周りを観察しながら理解できるようになります。
●オシッコが一定時間(2時間ほど)間隔が空くようになります。
もちろん個人差はありますから年齢で考えるより、この4つのことが出来るようになると、トイレットラーニングを本格的に始めるタイミングだと思って下さい。
ただ、お母さんが妊娠中だったり、下の兄弟のお世話が大変だったり、引っ越しや環境の変化があった時などは、絶対にこの時期に始めなければいけないという事ではありません。
お母さんの精神的に余裕がある時に始める方が、親子ともに楽しめるのではないでしょうか・・・
ただ、オムツで排泄する期間が長くなると、子どもはオムツで排泄するものだと学んでしまいます。それからのトイレットラーニングは大変な場合もありますので、それぞれのご家庭で話し合って良いタイミングで始められるといいですね。
今現在の保育園や幼稚園の現場では、オムツが外れない子が多くなり問題になっています。
アメリカでは小学生になってもオムツを付けている子がいます。これは先進国で増えている子どもの排泄トラブルで、一応トイレで排泄はできるけれど、おもらしをする心配があるのでオムツをはいて登校してくるのです。
もちろん、日本の小学生でも珍しくなくなってきています。
これらの問題は、オムツに頼りすぎた事が原因ではないかと、専門家での研究も進んでいます。
昔は紙オムツはなかったのですから・・・
モンテッソーリのトイレットラーニングを始める前に、おむつなし育児研究所所長の和田智代さんの著書「幸せの排泄コミュニケーション」はオムツに頼りすぎている現代の子育てママに、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
他にはカリスマ・ナニーが教える「1週間でおむつにさよなら!トイレトレーニング講座」も、いろんなお子さんの実体験などが書かれていて、とても参考になります。
次回は具体的にトイレットラーニングの環境についてのお話をしていきます。
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