こんにちは!モンテッソーリ教師の大橋宏美です。
今回は5~6か月からの赤ちゃんの環境についてお話したいと思います。
この頃からずりばいやハイハイなど、活動範囲が広がりますます目が離せなくなりますね。
しかし、自分で動き回り手で触りながら、さまざまな動きを獲得しているのです。全身を使う粗大運動をしながら、自分の意思通りに体を動かす練習をしています。この随意運動(自分の意志で動く)を理解し、赤ちゃんの動きの発達を促す環境を作ることが大切です。
ずりばい、ハイハイを促す為にゆるやかな段差(登り台)を使って、その上に好きなおもちゃを置くと、おもちゃを取ろうと必死によじ登っていきます。小さい段差からゆるやかな階段の昇り降りなど、ハイハイでもしっかり動き回れる環境を作り、腰が安定してくると、一人で座れるようになります。座れるようになると両手が使えるようになるので、手を使った微細運動を促す物を用意します。
たとえば初めは「物をつかむ」「つかんだものを落とす」活動で、ボールを落とすおもちゃや、リング差しを使います。モンテッソーリ教育では子どもが無理なく動きを獲得できるように、系統性を大事にしていて、リング差しからひも通し、小さなビーズまで紐に通せるようになったら、針を使った縫いさしのお仕事へとできる事を少しずづ難しくすることにより、子どもの指の動きが洗練されて集中力が養われます。
できる事が多くなると、大人の財布やカバンの中身を全部だしたり、本棚の本を出したり、机の上に登ったり、コンセントに物を入れようとしたり、叱りたくなってしまうことばかりですがこれは全部、運動の敏感期です。
意味が解ればむやみに怒ったり、止めさせたりせずに、その動きを獲得できるような代わりの物や手作り教具を与えたり工夫することが出来ます。
例えば本をつかむ事ができるなら、指をつかって「つまむ」こともできるようになります。つまむ取っ手のついたパズルを与えたり、ライオンの顔を描いた台紙をつくり、その周りに茶色い洗濯ばさみをつける教具を手作りしたら、夢中になってはさむようになります。
3本指の細かい動きが上手にできるようになったら、シール貼り、のりで貼るなど少しずつ難しいことにチャレンジできるようにします。この動きの獲得はえんぴつやお箸やハサミを持つことに繋がります。
モンテッソーリ教育では小さい頃からこの微細運動を大事にしていて、それは脳の発達に影響を与えることが解っているからです。手指を器用に使っている時の人間の脳はもっとも活性化しているのです。
特に今は、「ひねる」動きが激減しています。水道の蛇口やテレビのチャンネルなど昔は自然に練習していたのですね。100均などにある南京錠や自転車のダイヤル式の鍵など、いろんな物を使ってたくさん「ひねる」「ねじる」動きを練習してください。
そして、何よりも大事なのは自分で選んで、自分でかたずけることまでの一連の動きを行うことです。
そのためにおもちゃ箱とは違う、子ども専用の教具棚を用意してください。いつも同じ場所に、整理された教具をそろえていれば、子どもが自分でしたい時にはじめて、かたずけることができます。教具は子どもが選択しやすいように、数は限定して並べておきます。
おもちゃは「あそぶ」ですが、モンテッソーリ教育では教具を使うときは「お仕事をする」と言います。
普通ではお手伝いといわれるような、お皿を洗う、お花のお水をあげる、机を拭くことや、自分の服を着る、髪をとかすなど自分の事を自分でできるようになるための練習を、日常生活の練習といいます。
子どもは家の中の事や、自分の事が一つ一つできるようになることで、自信や責任感が育ちます。
大人は子どもには無理だと決めつけるのではなく、やりたいと思ったときに子どもが一人でできるように、子供サイズのホウキや雑巾などを用意します。大人は子どもに言葉で教えるのではなく、提示というやり方で「やってみせる」のです。ゆっくりと一つ一つの動きを細分化して見せます。私がはじめて提示を見た時、びっくりするくらいゆっくりでした。
子どもが自分でやりたいことを選び、出来るようになるまで繰り返してやる時に集中現象が起こります。集中現象とは、周りがどんなに騒がしくしても、その子にはまったく聞こえていないくらい集中している事です。この集中現象を繰り返すことで、子どもは正しく成長(正常化)します。
通常のモンテッソーリ教室では0~3歳、3歳~6歳など、他の年齢の子と一緒に活動します。他の年齢の子がいると小さい子は上の子の真似をします。上の子は自分から下の子に教えてあげます。ここで社会性を身につけていきます。自分が人の役に立ってることに自信と責任感、充実感を得ます。
小学生になるまでに、基本的な読み書きや計算できる子もいますが、先生や親が無理やりやらせるのではなく、子供は自分から成長したい、学びたいのです。その子どもの敏感期を逃さず私たちはサポートするのです。
他にもたくさんの活動や子供についての知識をお伝えしたいのですが、来年モンテッソーリ教室を開講したときに体験していただきたいので、今しばらくお待ちくださいね。
子どもの正しい成長を知ると、「これは敏感期なんだ」とイライラすることなく子どもと接することができるので、お母さん達はストレスを軽減することができます。
ご興味のある方は、相良敦子先生の著書を漫画にして、初めての方でも読みやすくなっているのが、あべようこさんの同タイトル「ママひとりでするのを手伝ってね」があります。
他にも今年の2月にフランスのモンテッソーリ園の日常を撮影したドキュメンタリーの映画が公開されていて、その映画のタイトルが「モンテッソーリ子どもの家」です。実際の子どもたちの様子を見た方が解りやすいと思います。
現在はDVDで発売されていますので、機会があればぜひ見てくださいね。
マリア・モンテッソーリは子どもには無限の可能性がある。しかし愛だけではその可能性を100%引き出すことはできない。子どもを育てるには、大人(親)や教師には正しい知識が必要であると述べられています。
子どもの成長を願わない親なんていません。正しい知識で、子どもの成長を一緒に見守っていきましょう。
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