こんにちは!モンテッソーリ教師の大橋宏美です。
前回は子どものほめ方についてでしたが、今回は子どもの叱り方についてになります。叱る事はほめるよりも難しいという続きから、お話をさせていただきます。
特に乳幼児期には、罰をあたえる叱り方はNGとなります。これは体罰だけでなく、怒鳴るなど口頭による罰や物を取り上げるなど物理的な罰、無視するなどの行動による罰なども罰を与える事に含まれます。
罰を受けている子どもは自分に罰を与える相手(親)に対して怒りを覚えます。罰は子どもの攻撃的な行動を誘発したり、暴力または圧力で問題が解決できるということを子どもに教えている事になります。「いい子にしてないと、置いていくからね」など脅かし行為は、不安になり親を信頼できなくなります。親に対して心を閉ざすなど将来的に親子関係にヒビが入るリスクがあります。
また罰を受けた子どもは、次は罰をいかに逃れるかに意識が集中するため、自分の行動の問題点を考えません。さらに何かを取り上げても本人は気にしていなかったり、部屋で反省しなさいと送り込んでも、反省の素振りなしに普通に過ごしていたりしてませんか?話し合いや説明なしに一方的に罰を与えられても、子どもは何を怒られているのか明確にわからず、反省を促さないのです。
乳幼児期の罰を与える叱り方がNGなのはご理解いただけたでしょうか?
叱り方のポイントとして大切なのは次の4つがあげられます。
(1)「ダメ!」「違う!」をできるだけ使わない
(2)結果ではなく努力やプロセスに目を向ける
(3)好ましくない行動の理由を説明する
(4)親の気持ちを正直に伝える
どうですか?ほめる時と共通する部分が多く感じられませんか?
子どもが急に道路に飛び出しそうになるなど、危険な状況では「ダメ」はやむを得ません。ただ、このような緊急事態以外では子どもに否定的な言葉を言わないようにすることが大切です。子どもは「ダメ」「やめて」「違う」といった言葉を聞き続けると、脳が脅威を感じて戦闘モードに入り、フラストレーションが爆発しやすい状態になります。そのために子どもは反抗的な行動で表現し、さらに親は怒るという負の連鎖に陥りやすくなります。
まず「ダメ」と言う前に子どもが何をしたかったのか、何を言いたかったのかを理解し、ありのままの子どもを受け入れるのです。それは叱らずに子どものわがままを丸呑みするという事ではありません。
たとえば幼児がタンスの洋服を片っ端から引っ張り出しています。「ダメダメ、何してるの!」と否定から入るのではなく「洋服を引っ張り出したかったのね」「このお洋服は、この引き出しにしまうから、終わったら一緒に片付けようね」と声かけをしてみましょう。
モンテッソーリ教育をご存じの方なら、この行動は敏感期だとわかるので腹が立つことはありませんが、ただのいたずらだと思うとイライラしますよね。
ほめる時と同様に叱る時も声かけが重要です。そこで少しでもみなさんのストレスをなくすためにリフレーミングについてご紹介します。
リフレーミングとは事実に対して与えられている意味づけ(ネガティブな言葉)を変え、異なる見方(ポジティブな言葉)で捉えなおすことです。これはもともと心理療法の一つとして使われていて、介護職や新人研修でも使われています。もちろんモンテッソーリ教育でも子どもの声かけに使います。
それでは次の言葉をリフレーミングしてみてください。
人見知り・・・・お母さんが大好き、慎重派
でしゃばり・・・世話好き
優柔不断・・・じっくり考える
マイペース・・・他人に左右されない
どうですか?普段からこの練習をしていると、子どもの声かけにも役立ちますよ。
出来ていないことに着目して注意するのではなく、的確な言葉で行動を促すのです。
「はやくしなさい」・・・・「落ち着いてやろうね」
「また、失敗するよ」・・・「○○に気を付けるとうまくいくよ」
「いい加減にしなさい」・・・「○○するといいよ」
「落とさないでね」・・・「両手で持とうね」
さあ、あなたは何個リフレーミングできましたか? 言葉を変えると子どもに笑顔がでてきますよね。子どもに笑顔がでるとママも自然に笑顔になれますよ。何よりもママの笑顔が子どもの心と体を成長させるのですから・・・
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